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根城跡
登城日:(2003.06.29)
所在地: 八戸市根城字根城
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
空堀が美しいです。 南部師行公の像  根城は、建武元年(1334)南部師行により築城されたと伝えられています。根城の南部氏は、南北朝時代には奥州における南朝方の中心的な存在として活躍しており、その領地は、当時糠部郡と呼ばれた広大な地域の中や津軽、秋田県の比内・仙北・鹿角・岩手県の閉伊・遠野にも認められています。しかし、南朝方が劣勢になるに従い、根城の南部氏も次第に勢力が弱まり、寛永四年(1627)には岩手県の遠野へ移封となりました。この城跡は、昭和16年12月13日に国史跡に指定されています。
 現在、根城には、本丸・中館・岡前館・東善寺・沢里館等の郭や多くの堀が良好に残っており、このうち、本丸については、発掘で発見された建物跡を基に立体復原も行われています。


まるでゴルフ場・・(^^; いざ本丸へ ◆主殿
 この建物は、当主が特別な来客と会ったり、さまざまな儀式を行ったところです。儀式で使う道具や、南部家に伝わる重宝もここに納められ、大切に管理されていました。
 建物の中は、大きな部屋が規則正しく並んでいて、土間の台所のほかは板じきになっています。畳は、特別な会見や儀式の時にだけ出して使われていたようです。

『根城跡案内板』より

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資料
 

私見
復原された主殿 同じく復原された納屋  八戸では一番の目的だった根城にやってきました。大規模な発掘調査、そして復原が行われている根城跡はまるでお城テーマパークのようです。駐車場脇の南部師行公の銅像の脇をすぎ、小さな「史跡根城址」と彫られた碑の前には大きくて深い空堀跡が広がります。何本かの空堀跡をすぎ、一番大きな堀の奥にあるのが本丸跡です。現在は本丸に入る時だけ有料となっており、その中は主殿や納屋など、当時の建物を忠実に復原されているのを見学することができるようになっています。城跡というよりも、遺跡と訪れているような気持ちになるのですが、ここまで丁寧に復原されたこだわりには頭が下がります。
 訪問した日は日曜だったのに、他に訪れている人もなく、ボランティアガイドの方が暇をもて遊んでいるようでした。ここまでお金と時間と手間をかけているのに寂しいですね。
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