堂山砦跡

　堂山砦の詳細は不明である。八上城から東へ約２キロメートルの距離にある独立丘陵の上に造られており、八上城の包囲網上にあることから付城として臨時に築かれたものであろうか。

 

　国道３７２号から南へ日置集落内を通り、こんもりした独立丘陵である堂山砦を目指します。道路が狭いので駐車スペースには悩まされますね。なんとか砦のすぐ北にある磯宮八幡神社にスペースをお借りし、登城開始です。登城口は東側（八上城とは逆）方向から踏み入ってみました。大した藪もなく、とっても簡単に登城できてしまったわりには、遺構がよく残っているのには驚かされます。郭面もそのままに横堀もくっきりとその姿を残してくれています。また主郭が東方に一段高く作られ、八上城へ睨みを利かしているかのようです。
　しかしながら虎口は西側についているのですね。また西側からの登城道もあるようで、ちょっと不思議な感じではあります。江戸時代にここに小さなお堂があったことから堂山と言われているそうですが、堂山砦って呼んでしまっていいのでしょうか(^^;。
　最後に、砦を見たあとは磯宮八幡にある裸榧（ハダカカヤ）を見ておきましょう。世界的にも大変珍しい榧の木で、国指定の天然記念物でもあります。雄大に聳える木を眺めているだけで何か感じるものがある・・気がします。