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宅原城跡登城日:(2010.09.26) 所在地: 神戸市北区鹿の子台北町7丁目 |
歴史 |
宅原城は近年の開発調査時に発見された丘陵上に存在する城跡である。誰がいつ頃に築城したのか詳細は不明である。 源経基十世裔伊賀守信貞者為摂州宅原領主 信貞子真宗孫宗悟三世処此宗悟之子昌親改氏 義村義村越後守昌親是也昌親天正中在摂州茶 臼山関石山本願寺之事後移摂州三田以至今 当 皇紀二千六百年追年伊賀守之旧趾其 十六世之孫義村培二建立 『宅原城跡案内板』より
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資料 |
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私見 |
まわりの開発が進む中で、宅原城がどうなっていくのかハラハラしておりましたが、なかなか訪城がかないませんでした。というのも、駐車スペースの確保とどこから登城したらいいのかわからなかったからです。車は城跡から見て南東麓に停め、登城は東側の別尾根からとりつきました。ここは住宅地が隣接していますので、不審者とならないように最大限に注意と配慮をしないといけませんね。 ちょうど柵がないところから自然に(?)踏み込んで主郭から見て北東側からのアプローチとなりました。ほとんど高低差がなく苦労がありませんでしたが、手が入っていないせいか藪が結構あります。それ以上に藪蚊の襲撃がすさまじいです。9月末だというのに常に10匹以上がまとわりついてきます。ここまで激しいケースは記憶がないほどですのに、そんな時に限ってまったく蚊対策を忘れていました。蚊に止まられないように常に動くことを意識しつつ、郭を探すこと約10分見つかりました。ほとんど心が折れかけてましたが、ほぼ完存と言えるような状態の土塁を前にしますと疲れが吹き飛びますね。随分崩れているとは思いますので現在の高さは50センチくらいかと思いますが折れを持ち少々いびつな形状の主郭のまわりを土塁が囲む単郭の縄張りです。裏手に堀切がないことから陣城であるという見方もあるようです。 郭の内部には古墳もあるようですので、城を築いた際にうまく地形を利用したものなのでしょう。また内部には城址碑も建てられていますが「伊賀守信貞之城址」と刻まれています。赤松系なのか?と思ったりもしましたがいつの碑なのでしょうね。近年の調査時にはあったのでしょうから知る人ぞ知る城跡だったのかなぁ・・。
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