
舞鶴自動車道「三田西IC」を降り、相野川方面へ約1キロほど直進し、工場地帯の一番奥の路地を左折しそのまま下り坂を下りて右へとカーブしていきます。急に周囲に田園風景が広がりますが気にせず、右手にある民家を過ぎそのまままっすぐ進むと右手に田んぼとは3メートルほどの段差がある地形が見えてくるようになります。これが溝口城跡です。

東側から城域に踏み込むことになりますが、いきなり土塁が巻いているのを目にすることができます。現在は水田と竹林とになっていますが、大きな郭と小さな郭の2つの方形状の郭が土塁と横堀によってつくられているのがはっきりとわかります。大きな郭のほうには水田のある東側に虎口のような広がりがありますのでそこから竹林へともぐりこむことができます。かなり広大なスペースであることがわかりますが、中は平坦な地形ではなく、傾斜や段差がありなんだか自然地形のようでもあります。以前は発掘調査も行われたようなので、探せばその時の資料を見ることができるかもしれませんね。現在でもはっきりと城跡であることがわかる状況が訪城の達成感を十分味わうことができる、いい城跡だと思います。