那波山城は、伝承によれば承安三年（１１７３）平経盛が築城したということである。
　やがて寿永二年（１１８３）に源義経の軍に攻められ落城し、経盛は落ち延びる中で自刃したとされている。が、一方で経盛は一の谷の合戦に敗れ屋島に逃げ延び、そして壇ノ浦の戦いによってその命を落としたことになっている。

 

　那波山城跡は、以前から場所のあたりはつけてたんですが遺構もまったく残ってなさそうだったのであえて行きませんでした。ＪＲ相生駅裏手には路地が狭くてあまり車で入り込めないエリアと、新興住宅街となっているところとがはっきりと分かれています。お城跡であると比定したのは後者であり、予想通り遺構は跡形もありませんでした。
　長専寺が建つあたりから北側には大きな段差があり、東側の道路と見比べるとよくわかります。現在は真新しい公園がつくられていますので以前はどうだったかはもう分かりません。あいにくの天気で誰も歩いていなかったので確認できませんでしたが、確かここが城跡だったと思います。だいたいの地形もあっていますし。（--;