坂本城について詳細はわかっていないが、室町時代初頭より物見台として利用されていたのではないかと言われている。這田荘津万郷を支配していた在田氏の砦としては使われていたのだろうが、それ以前は津万満京がいた可能性も考えられている。

 

　西林寺の裏手に位置する「城ヶ辻」と呼ばれる山頂に坂本城跡はあります。標高２６０メートル、比高１９０メートルのハイキング（登山？）コース上にありますので迷うことは少ないと思いますが結構大変かもしれません。
　城域は郭が二段になっており南側が主郭で東側斜面に虎口がもうけられています。その下には石積みが少し残っていますが、たいていは頂上部の東屋で休憩して、そこが城跡であることを知らず立ち去ってしまうのが常なのでしょうね。構造も城跡というよりは砦や物見台程度のものなので非常にシンプルです。眺望が素晴らしいので夏場でも汗を拭きつつ、頂上でくつろぐのもいいかもしれません。