JR「尼崎」駅を北へ降り、まっすぐ北上していくこと約15分くらいで下坂部環濠集落内である下坂部1丁目に到着します。地図を見ればなんとかかつての集落の形状を感じ取れる程度には残っているようで、下坂部小学校を中心に北西から南東へと斜めに細長くなっています。次屋2丁目の信号を北西へ細い路地を入っていくと馬橋の碑が置かれていました。これは想定にありませんでしたので、まったく知らないのでおいといて(笑)先に進みます。
小学校の東側には現在も水路が残っています。最も広い北東にあるもので幅約2メートルほどです。しかしかつてはその2倍もの幅を有し、川底も深いものだったようです。ここからさらに東側は細長い水田が多くあったことから旧川床であったと推測されているようです。そして北端近くには「城ノ堀」という地名が残っています。付近には他にも「土井ノ内」「下カイチ」などそれと分かる字名もあったようですね。
北側をまわり、小学校の西側を歩いてみます。ここが集落内で一番大きな道路となっていたようで南北に走っています。この道路を中心に細い路地がT字型に交差していたんだとか。現在はちょっとわかりにくいですけどね。その主要道路の脇にも広い水路があったようなのですが、現在は下水道本管敷設のために埋められてしまっています。