
白巣城がある五色町三野畑は高い山々が峰続きとなったなかに盆地状となった村中を通りぬけていくことになります。かなり遠くから城跡をさす標識が道に不案内な私を誘ってくれました。城跡がある山の麓から本丸へは徒歩では約50分かかるようですが、嬉しいことにかなり上まで車で進める道が整備され、本丸すぐ下部に駐車場がつくられています。
ようやく一台が通れるほどの細い道幅の登城道をゆるゆると車を走らせながら登っていきます。道路脇からは豊かに伸び盛った夏草や木々がかなり視野を狭くし、ほんと恐ろしかったです。徒歩40分ほどの距離を車で短縮するわけなんですが、かなりの距離ですよね。
駐車場からはすぐに頂上までたどり着きました。坂道をあがると左に東の郭、左に馬繋場があり、その先には本丸、そしてさらにその先には西ノ郭が「く」の字のように展開された形になっています。また、それぞれの郭には土塁や掘切などがみられるのですが、この8月の暑いさかりでは非常に確認しづらい状況です。膝下の高さまで伸びた夏草が本当に鬱陶しいです。
十分に遺構を確認したとはとても言えませんでしたが、予想以上の立派なつくりに安宅氏の勢いを想像せずにはいられませんです。