地図(少なくとも私のもの)に載ってない小さな大歳神社の境内が砂部構居跡であるようです。神社といっても鳥居と小さなお堂があるだけのところで、数メートル四方の小さな境内が田圃の隅にぽつんと残されています。
おそらく地元の人もほとんど知らないと思いますが、この境内の端に「砂部構居」と書かれた加古川市の見なれた木製標柱がたてられているのです。が、残念なことに何が書いてあるかは非常に確認しづらい向きにその文字が書かれています。それは神社境内の脇に隣接して水道局のなにがしかの施設がたてられて、その敷地のまわりにネットで覆われたガードがあるからなのです。そしてそのネットがぴっちりと構居跡と書かれた標柱にくっついているのです。
おそらく構居跡としてその標柱がたてられ、そのときは別にたいした障害もなく文字が書かれた面は外部を向いていたのでしょう。しかしそのあとで水道局の施設ができ、ネットがはられたのでしょうね。たがいにそれぞれの境界ぎりぎりにあるがために、こんな悲しい状態になったのでしょう。どうしてもこの標柱の文字を写真に撮ろうとするならば、立ち入り禁止となっている水道局の敷地内に踏み込むよりほかはないようになってしまっています。
え、私ですか?私は良識のある社会人ですからねぇ、野暮なことは言わないでくださいよ(笑)。