
恒屋城の脇を通るたびに、少しずつ山城らしい風格と言いますか、地表面に残る遺構が遠目にも雰囲気が分かるようになってきて(草刈のおかげです)、ワクワクなってきますね。そして改めて登ってみますと、その状態の良さに驚かされます。南側の畝状竪堀もよく分かるようになっているじゃないですか!タイミングもあるかと思いますが、地元や有志の方の手によるこうした山城の整備にはいくら感謝してもしきれませんね。私が訪れた時は伐採した木々が西側の竪堀を埋めるように集められていましたのが、惜しかったなぁとは思いましたが(^^;

南北に伸びた城内を主郭方面へと歩みを進めます。横堀や土塁、そして右手には折れを持つ段差など良好にわかる城郭遺構にしびれます。草ボウボウだとこうはいきませんね。そして右方面に進路をとり、斜面を上がっていくと虎口を持つ主郭に到達です。ここからの景色もまた素晴らしい。北側にも視界が広がるので、達成感と爽快感が同時に突き上げてくれます。
戻るついでに西側斜面にある畝状竪堀も確認しましょう。ただここは傾斜が急ですので、注意が必要です。ここは下草もあまりありませんので、地表面の凸凹がよくみてとれます。書籍等で見る恒屋城の縄張り図や往時の姿を復元した想像図が、現地での印象とぴったりはまり、素晴らしい状態ですね。