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若水城跡 登城日:(2003.09.07) 所在地: 朝来郡山東町粟鹿 |
歴史 |
若水城は但馬国内には少ない織豊系の城跡が顕著に残る城跡である。標高170メートルの丘陵上につくられたそれは
2001年に発掘調査が行われたがそこで明らかにされた遺構は、深さ約3メートル、幅約3メートルの断面がV字形をなす横堀をはじめ、切岸、土塁、虎口などである。山名氏方によく見られる竪堀はなく、おそらく但馬攻めの際の織田軍方の重要な陣城であったとみられている。
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資料 |
私見 |
但馬国内に広がる山名氏支配の城跡とは完全に違う織豊系の城跡として発掘調査されていたのが、若水城跡でした。2年前に実施された、兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所による発掘調査のページを見たのが訪城のきっかけです。城跡へは遠くからでもその姿を見つけることができますので、簡単に発掘中の姿を拝むことができました。丘陵地の半分以上を伐採し、その山肌があらわになったそれは事前に見ていた写真そのままです。 急な傾斜(というか切岸か)で容易にとりつくことができない状態ですが、まったく足場がないわけではないのでなんとか主郭を拝むことはできました。途中、2段程度の石積みが横に続いていたところがありましたが、なんなのでしょうね。 現在は虎口部分が薮化しておりますのでその姿はわかりませんが、そこから主郭へむけて何段にもわかれた削平地が続き、郭が続いていたようです。尾根上に長細く続く郭跡からは遠くまで見渡すことができます。それにしても一番楽しみだったV字形の横堀はよくわかりませんでしたので、おそらく埋め戻されてしまったんでしょうね。 このあたり、道路を造成するためいくつか城跡が壊されていくんだと思います。残念なことではありますが、こういった工事がないとなかなかその姿を拝むことができないといった面もあり、城好きにとってはなんとも悩ましいものですね。
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