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梶谷城跡登城日:(2007.10.14) 所在地: 松浦市今福町 |
歴史 |
梶谷城は、松浦党の初祖源久公が築城したと伝えられており、築城年代は延久元年(1069)、嘉保二年(1095)、久安元年(1145)などの諸説がある。いずれにしても、松浦党の初期の居城として平安時代末期に築城され、相当長年月にわたって断続的に利用された松浦党の重要な山城である。 城は山頂部を楕円形に削平して本丸とし、南側に一段高くなった物見台跡がある。本丸の北側には、西側の大手門からのびた長さ18メートル、高さ5メートルの城壁がめぐらされている。大手門は石垣を桝型(枡形)に配し、門の南側に櫓跡がみられる。本丸の北側には、一段低くなった二の丸が配置されている。城の西側50メートル下位には山際にそって長さ200メートル、幅40メートルにわたって館跡があり、石壁・石塁・門などが残っている。 梶谷城は、松浦党発展の跡を探るうえにきわめて重要な城跡であります。 『梶谷城跡案内板』より
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資料 |
私見 |
佐賀県側から国道204号線を西へ走らせていますと、松浦党発祥のお城へと誘う看板があがっています。右折し、約2キロほどの山道をあがっていくのですが、だんだん細くなっていく道中がかなり不安にさせてくれます。しかし上まで行ってしまうと駐車場スペースも完備されていますので思ったよりも整備されているんだということに安心しました。そして、すでにここは梶谷城の城域内なんですね。 駐車場脇には予想していなかった石垣に驚かされます。その石垣の上、頂上部に出るには少し戻って整備されたところを上がればすぐに素晴らしい眺望を拝むことができますが、実は駐車場右奥になる階段を下りてそのままぐるりと左廻りで城域を進むと大手門跡に出るようになります。 随所に崩れもありますが、枡形を持つ立派な門跡です。冬場に来ていたらもっと見ごたえありそうですね。くねくねと歩かされ、最初の印象では想像できないほどの堅牢な城跡だったのかもしれません。頂上では見事な景色にしばし見とれてしまいました。季節がよければ落ち着けるいいところですね。
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