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荒神ノ上陣城跡登城日:(2010.01.17) 所在地: 岡山県津山市中北上 |
歴史 |
天正十二年(1584)宇喜多氏への抵抗を見せる毛利方の中村頼宗が籠る岩屋城に対し、宇喜多、羽柴勢らは岩屋城をぐるりと十以上の陣城を築造することによって囲んでしまう作戦をとった。所謂岩屋城包囲戦の際に羽柴、宇喜多勢らが築城した陣城の1つがこの荒神ノ上陣城である。 尾根上に長く伸びた土塁を3箇所の陣所で繋ぎ、それぞれ横堀と虎口を持つ極めて技巧的な遺構は今も非常に見やすく残されている。『岩屋古城覚』『作陽誌』などによれば宇喜多方の浦上与九郎が拠っていたという。 参考:『美作国の山城』
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資料 |
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私見 |
美作の歴史がほとんどわかっていないままに、岩屋城を訪れ、そしてその帰りに南側の陣城をいくつか回ってきました。まずその手始めがこの荒神ノ上陣城です。登城口は民家そばにあり分りやすいです。そこから登り道をあがっていくとすぐに尾根上に出ますので迷わず到達することができると思います。 そして、すぐにそこが城であることを間違いなく感じることでしょう。すばらしいです!幅の狭い尾根上に横堀と土塁を持った郭が3箇所あり、それぞれをつなぐように土塁がまっすぐに作られています。興味深いのは郭に虎口がしっかりつけられているということですね。ものすごく見やすいのにまず感動し、そしてじっくり見ていけばいくほど一層ワクワクしてくる感じです。さっきまで岩屋城を堪能したのですが、また違った楽しさなのでしょうね。岩屋城の陣城を一周してみたくなりますよ。
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