野田城は、南北朝時代の嘉暦元年（１３２６）二月 野田荘の地頭をしていた野田四郎正勝によって築かれた。正勝は南朝方の楠正成に従って幕府軍とよく戦ったが湊川にて討死し、その子四郎正氏も楠木正行に従い、正平十四年（１３５９）四条畷の戦いにおいて戦死してしまう。野田城は次の三代目正康の時に、この地で敗れ落城した。

 

　野田城跡は、現在の南海高野線「北野田」駅を中心とした一帯にありました。城址碑は線路脇にありますので外からは金網が邪魔でうまく撮影ができません。電車に乗ったまま北野田駅から高野山方面へ発車して１つめの踏み切りの直前、左手側に木製の標柱が立てられているのが確認できます。
　駅を降りて北側から下りの坂道を降りていきますと西除川にぶつかります。川は弧を描いて城域の南から東へと流れています。川を渡ったところから振り返ると城跡が高台になっているのがよくわかります。が、北野田駅周辺はかなり開発の手が入っています。すでにこれ以上ないくらいにわからなくなっています。せめて碑の隣に案内板くらいあってもいいと思うんですけどねぇ。