小弓城跡 登城日:(2002.11.04) 所在地: 千葉市南生実町 |
歴史 |
生実にはかつて原氏が本拠としていたが、そこに古河公方である足利政氏の子義明が入り、やがて小弓公方とまで呼ばれるほどの覇権をうかがうまでにその力を拡大するようになった。 が、天文七年(1538)に小弓公方が滅亡すると再度生実に復権した原氏は新たに小弓城の北方に生実城を築城したが、その統治も長引くことなく北条氏に攻め落とされてしまう。 千葉城郭研究会編『図説房総の城郭』参照
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資料 |
私見 |
生実は上総と下総の国境近くに位置する重要な地点にあることもあり、激しい戦火にまみえる場面を多く遭遇してきています。小弓公方が大いにその勢力を拡大していた当時が小弓城の最盛期だったのでしょう。かつての縄張りをみると非常に大きなものであることがわかります。 が、現在は残念ながら宅地化の波に飲み込まれてしまい、至るところで台地の切り崩しが行われています。八剣神社脇が掘底道のような地形になっており、そこを通りぬけ、神社南側の台地にある墓地内には城跡を示す案内板がありました。 付近にも支城をもつ足利氏の本城である小弓城もここまで破壊されてはたまりませんね・・。
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