田村氏館跡

　安養寺は、その創立は明らかではないが、中世のこの地方の豪族、西党日奉氏の一族田村氏の居館跡といわれる。
　現本堂は再建されたもので、昭和５７・５８年（１９８２，８３）の修理時の調査等から、その建立は１８世紀初頭を下らないものと見られる。建物は方丈形式で、元は茅葺であったが、大正七年（１９１８）の修理時に向拝を取付け鉄板葺とし、上記昭和の修理時に屋根構造を復し銅版葺となった。庫裏も本堂と同時期の建立と見られ、江戸時代に造営された方丈形式の、本堂と庫裏が現存する好例である。

 

　田村氏館は多摩モノレール「万願寺」駅を降りて徒歩５分ほどのところにある安養寺がその跡とされています。新しめな住宅地が整然と立ち並ぶ中に木々が違和感をかもし出していますところですので非常に分かりやすいです。日本城郭体系では『微高地の上に建ち用水堀がめぐらされ、景観的に見るべきものがある』のような記述がありましたが、そうなんですか？（^^;;そこまで期待してみてませんでした。