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扇ヶ浜台場跡登城日:(2011.04.30) 所在地: 田辺市上屋敷2丁目 |
歴史 |
ペリーが浦賀を去った嘉永六年(1853)に全国的に台場築造が本格化する前、田辺領では柏木兵右衛門(淡水)が中心となって台場築造を始めていた。築造は同五年から開始され、安政元年(1854)に完成した。長さ180メートル、幅約1メートルの規模となった台場は、海に面して約9メートルの塁壁を誇っていた。備砲は、最大のもので48斤「ベキサンス砲」、18斤「カノン砲」、その他12斤、6斤、3斤の野戦砲、ハンド臼砲数門があったとされる。『田辺沿革小史記事本来』によれば、試射を行ったことが残されている。
『日本城郭体系』新人物往来社刊参照
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資料 |
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私見 |
全国に先駆けて取り組まれた和歌山県内の台場でしたが、現在は見る影もありませんでした。現在は「カトリック紀伊田辺教会」が建っています。道路脇に台場跡を示す標識があるのみで、遺構はよくわかりません。よく見れば教会入口そばに史跡を示す標柱があるのですが、白いペンキで文字を塗りつぶされています(^^;。とり除きたいけどできない、という状態なのでしょうか。うう・・・。
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