小川城跡

　本城公園の一帯は小川城の跡で、今から凡そ五百年の昔、文安三年、石川政康が築城し、その子康長、春重の三代の居城となった所であります。石川氏の一族は代々松平氏（後の徳川家）に仕え、清兼、康正、家成、数正の諸将は岡崎城代を勤めた歴史上有名な人々であります。小川城の北、的場の地は、家臣達の弓術の練習場でした。またこの地は織田軍と松平勢との戦のおりに石川一政が戦死した所でもあります。その後、石川氏の館のあった所を康正と呼び、城跡は郷土の史跡と偲んでか、本城と言い伝えられてきました。

 

　小川城は、下野出身の石川政康が蓮如上人についてこの地にやってきて、築いたのがはじまりとされているようです。今では完全に児童公園となっているので何もない公園を撮って終わりにしようかと思っていたら、遊戯施設の中に案内板があるとは・・。
　城跡を含め周囲一帯が全て跡形もなく改変してしまっていることでしょうから、ここは「そういう場所だったのだ」として次に行くしかありませんね。