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瀬戸川城跡登城日:(2005.04.04) 所在地: 尾張旭市瀬戸川町1丁目、三郷小学校 |
歴史 |
瀬戸川城跡は瀬戸川町一丁目、現在の三郷小学校の南西角のあたりにあった城跡です。この城は、江戸時代の瀬戸川村絵図(天保十二年)には「古城址」として描かれています。城跡近くには「土井下」「四門作」などの、土塁や門があったことを思わせる地名が残っていました。地元の人は塀のあった場所を「しろんど」、塀の跡に作られた水田を「ほうれだ」または「ほーりだ」と呼んでいました。城主は、浅井源四郎と伝えられていますが、くわしくはわかっていません。発掘調査を行ったところ、13世紀ごろに築かれたものとわかりました。城の区画は方形で、一辺が55メートルあり、周囲には幅約5メートル、高さ1.3〜1.5メートルの土塁がめぐらされ、その外側には幅4.5〜10メートル、深さ約1.8メートルの掘が東側を除く部分に造られていたことがわかりました。土塁の内側には、大小の柱穴状の穴、土こう(土扁に広)、雨落溝と思われる遺構や屋外かまど、炭焼窯、北東角は直径70センチ、深さ2.3メートルの井戸がありました。発見された物には、城が造られた時代の行基焼、小皿、陶丸などの中世の遺物もあったので、城として使われなくなってからも人が住んでいたと考えられています。
『瀬戸川城跡案内板』より
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資料 |
私見 |
名鉄瀬戸線「三郷」駅を南に10分くらいのところに三郷小学校があります。その南西角に瀬戸川城の碑が置かれています。まわりは住宅地となっており、すでに城跡は消滅しているようですがこのあたりには掘がめぐらされた平城があったんですね。城主として伝えられている浅井源四郎は、ここから西方約800メートルのところにある井田城の城主としても記されていますので両城は同時代に存在していたのですね。
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