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松ヶ瀬2号台場跡登城日:(2007.05.05) 所在地: 大飯郡おおい町大島 |
歴史 |
2号台場跡は、直径約80メートル、高さ約2.2〜2.4メートル、幅約14メートルの半円形の土塁で構築されています。その土塁の内側中央部には、回転式の大砲を配置したと思われる半円形の砲座1基、その両側には固定式の大砲を配置したと思われる方形砲座が2基づつ配置されています。又、土塁両端部には、火薬庫として使用されたと思われる焼紅弾室跡が良好な形で残っています。 ◆カノン砲(固定式) 固定式カノン砲の模型です。 江戸時代末、若狭湾沿岸に出没していた露国(ロシア)船の脅威から京都の北方(小浜湾口)を防御するため、小浜藩によりこの2号台場の方形砲座上に備え付けられました。 佐賀藩の33ポンドカノン砲を参考にし、当砲座上に整合するよう砲身の高さ等を調整しました。
◆カノン砲(回転式)
◆半円形・方形砲座 逆半円形状をした砲座の直径は約16メートルあり、砲座周囲に土留め用の2〜3段(高さ約40センチ)からなる石積みが発掘調査で検出されました。 砲座中央部は半円形をした帯状の幅約90センチ、長さ約8メートルに亘る板石(約30センチ角)。土塁中央直下部からは、直径約35センチ、落ち込み約14センチの小ピットを検出しました。砲座に接する土塁上部に砲眼は存在せず、左右両側に2ケ所ずつ位置する方形砲座とは異なる構造であることから、固定式のカノン砲ではなく回転式大砲が設置されていたと思われます。 土塁に接する砲座付け根部からは、人頭大石の平石列が検出され、両側からそれぞれ中央に向かって約6.5メートル延び、土塁上から砲座への流水を防ぐ側溝として構築されたもので、溝底には敷石等は施されていません。 方形砲座は、半円形砲座を挟む形で両側に各2基、計4基配置され、長さ約6メートル、幅5メートルの形状をなしています。 『松ヶ瀬2号台場跡案内板』より
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資料 |
私見 |
松ヶ瀬1号台場から見て左前に位置し、より海に近いところに松ヶ瀬2号台場はありました。半円形の形状が1号台場と明らかに異なっています。またここは大砲が復元してあるのでより一層当時のことを想像することができていいですね。 この辺りは他にも鋸崎台場があるのですが、原子力発電所の敷地を通らないと近づけないため、その姿を目にすることができません。なんとか見学できるよう考えていただきたいなと強く願っております。よろしくお願いします。(って誰に言ってるんだか・・)
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