土居城跡

　土居城は、養宜館の細川氏の一族である細川遠江守光輝の居城である。「堅盤草」によればその後を牧主計重光が居住したとされている。
　また、「南海記」によれば、永正十五年（１５１８）大内義興が、海上で細川氏家臣の伊久志摩守のために物資を奪われたために、これを攻め取った、ともある。
　文化二年（１８０５）の斗ノ内村棟附人数御改帳によれば、細川遠江守の末孫である柏木氏が幕末までこの地で庄屋を勤めたとされている。

 

　サンセットラインを走っていますと斗ノ内あたりで険阻な丘陵地が海に迫っているのが見えます。東西は険しく、西には斗ノ内川といったうまく地の利を生かしたところに土居城は築城されていました。現在は老人ホームとなっているそのギャップが面白いですね。遺構は何もないだろうなと思って特に探していません。かなり開発のために地形が変わっているといいますが、現在でも相当堅固なイメージがありますので当時はそれこそ難攻不落だったのでしょうね。