
比延山城へは城山公園の標識に導かれていけばまず迷わずいけると思います。駐車場には城跡の案内板がつくられ、また縄張り図もありだいたいの地形をイメージしつつ登ることができるようになっています。登城口は駐車場よりさらに奥にあるグラウンドの一番奥にありました.標高289メートル、比高220メートルの比延山は案内板によると山頂まで約40分だそうです。かなり時間がかかりそうです。が、登城道は予想以上に整備されており、数度の蜘蛛の巣を木の枝でふりはらう程度ですいすいいくことができますので案外楽そうだなぁと思って進んでいきます。
が、それが甘かったことはすぐに思い知らされました。目の前に空堀跡が横たわる先辺りから傾斜がきつくなってきました。そしてその先にはロープが!そうです。傾斜がさらに厳しくなり、ロープをつかんであがらないと登れないようになっているのです。最初こそワンポイントの利用だったロープが上にいけばもう常につかまって登ってるという印象さえ受けるほどです。途中視界が開けた岩場がしばしの休憩場所としては最適でしょう。そこで体力の回復をはかり、さらなる上を目指します。

やがて南郭のある頂上部に出ました。そして、一度はなくなったとされる城址碑が見えました。比延山城の驚くべきところは山頂部の郭部分がやけに長いんです。南郭と北郭の二つの郭からなる連郭構造をなしており、何段かの段差がはっきりと見てとれる状態で残っています。そして北郭の奥には大岩壁が大きく突き出ていました。うまく写真に撮りたいのですがうっかりすると下まで落ちてしまいそうで恐ろしい。この岩をみていると岩殿山城の巨岩を思い出してしまいました。
山頂の巨大岩に腰掛け、さわやかな風に身をさらしつつ、西脇市内を一望します。
野村城跡だけでなく
西脇城跡も望むことができますね。