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くごの構跡


登城日:(2006.03.19)
所在地: 神崎郡市川町上瀬加
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
主郭とおぼしき削平地には土塁が良好に残っています。  くごの構は室町時代後期とされている以上詳しいことは不明である。

『日本の中世城館調査報告書集成15』東洋書林刊参照

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資料
 

私見
土塁が藪の中に続きます。  くごの構は御室構から下ること500メートルほどの河岸段丘上にあり、北を通る街道を見渡すには絶好の位置にあるのがわかります。先日は北側からのアプローチを試みたのですが、上り詰めた最頂部の削平地のあまりの藪に辟易して帰ってしまいました。しかしそんな中途半端な状態ではいかん!と思い、リベンジのチャンスをずっとうかがっておりました。
 機会が訪れたのは小雨降る昼下がりでした。少し時間が取れたので車を飛ばし市川町に。今度はぐるりと南側に回りこんでみました。すると北側からでは想像できなかった宅地が広がっていました(^^;。城域と見られる藪の南側には一見してそれとわかる土塁が残っています。途中が削られてしまっていますが数メートルの長さが続いています。そして土塁が途切れたところから中に入れるようになっています。傘を折りたたみ中に入るとそこは意外にも平坦な地形と南面、東面が土塁に守られた郭として良好に残されていました。足元にはばらばらと大きめの石が転がっていますが、礎石なんでしょうか。どうやらここが主郭なのでしょうか。
 郭を出て、こんどは西側に回りこんでみます。さきほどの郭から少しずつ高度が下がっていきますが、途中堀が切られており、分断されているのがわかります。「雨じゃなければ藪こぎするところだったのに・!」悪天候が悔やまれます。
 そして、先日諦めた平地に出ました。なるほど、北側からだけでは決して分からなかった城域の広がりをようやく実感できた瞬間でした。ここは冬場でも藪がなくならないようですが、少し藪こぎしてみるのも楽しくなりそうなところですよ。
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