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白旗城跡 登城日:(2004.04.18) 所在地: 赤穂郡上郡町赤松、他 |
歴史 |
◆白旗城跡山麓五輪塔群 白旗城跡登り口沿いの谷川を渡った林の中に、地元では建武三年(1336)の白旗城合戦に倒れた人々の供養塔と伝えられている。十八基ほどの五輪塔が散在していましたが、平成七年秋に地元有志の手によって、ここ白旗八幡神社跡地に移転され祀られています。 白旗城跡は、標高440メートルの白旗山上にある南北朝〜戦国時代(14〜16世紀)の山城です。 建武3年(1336)に足利尊氏に与した赤松円心によって築かれ、新田義貞率いる軍勢による50余日の城攻めに耐えた堅固な城です。以後、嘉吉の乱(1441)で赤松氏が一旦滅びるまで、播磨・備前・美作の守護大名赤松氏の本城として固守されました。 現在残る縄張りは戦国時代に築かれたもので、全長約550メートルを測り、尾根上や南谷筋に本丸・二の丸・三の丸・櫛橋丸・馬場丸・侍屋敷・桜門と伝えられる曲輪跡や堀切・土塁・石積などの防御施設がのこっています。 城跡へは、細野口・野桑の両方から山陽自然歩道を通って登ることができます。白旗城跡は、感状山城跡(相生市矢野町)・置塩城跡(飾磨郡夢前町)とともに国指定史跡になっています。 『牛込城跡案内板』より
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資料 |
私見 |
白旗城跡へは国道373号線を走っているとまず間違いなく分かるでしょう。大きな看板があがってますので。車を登城口手前の橋を渡らず左折し、空きスペースに駐車します。ここは10台くらいは停められそうです。そこからいよいよ念願の白旗城に登ります。 約2.2キロの山道はいままで経験したことのないしんどさを予感させます。はじめは平坦な道で途中、山麓五輪塔群にも立ちよってみました。やがて綺麗なトイレと杖がストックしてある地点に到着しました。いよいよここからが本番、といったところでしょうか。 ひたすらほぼまっすぐに伸びる道をごろごろと石が転がっている上を踏み越えていきます。足元だけじゃなく山の斜面にも無数の石が散らばっていて、白旗城の壮大なスケールを感じます。途中休憩しながらも1キロ強の自然の石段を登り終えると、今度は少し急斜面になります。そして尾根上に到着。ここからは南側の眺望が開けてきますので、時折景色を楽しみながらの登城となります。白旗城はこの尾根上に長く続く郭が連続する、連郭式山城です。ここまでくるだけでもかなり時間を要するというのに本丸はまだまだ先なんですね。 やがて、大きな堀切を過ぎると郭が見えはじてきます。櫛橋丸、二の丸などそこからは郭が延々と続くかのようです。いやぁ、すごいですねぇ。 そして本丸へ。私が訪れたこの日は偶然ですが、本丸内にある山桜が満開でした。本丸に登りつめ視界が一気に広がったと同時に桜の花びらが私の来訪を歓迎するかのようです。本丸も広いですね。33x22メートルだそうで、その先には三の丸も控えています。ここには土塁があります。標識がなければ見落としてそうでしたが。 約1時間でしょうか、登りが大変だったせいで本丸に到着したときの達成感と爽快感はいいようのないものがあります。構造はあまり複雑なものではないですが、郭群がよく残っているだけでも大満足でした。帰りに麓の小川をのぞいてみるとサワガニがいました。自然と歴史を満喫できる、見事な山城でした。
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