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大庭城跡登城日:(2005.08.06) 所在地: 藤沢市大庭、大庭城址公園 |
歴史 |
大庭城は、平安時代の末期(12世紀末)、大庭荘を本拠としておこった関東平氏の雄、大庭氏の拠点であったと伝えられますが、明らかな記録はなく、室町時代中頃(15世紀後半)になって、扇谷上杉定正の執事太田道灌が、本格的な築城を行ったとされています。 その後、上杉朝良のとき、北条早雲によって攻略され、以後、小田原北条氏の支配下に置かれました。そして、天正十五年(1587)、小田原北条氏が豊臣秀吉に滅ぼされ、大庭城は、廃城となったようです。 現在残されている土塁・空堀などの城址の構えには、小田原北条時代の改修があったものと考えられますが、雄大でかつ綿密に設計されていたことは、築山、裏門、二番構、駒寄などの地名からもしのばれます。 『大庭城跡案内板』より
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資料 |
私見 |
大庭城跡は相模丘陵南部の中にあり、標高42.8メートルの低い丘上にあります。現在は大庭城址公園となっていますが、城域であった北部はニュータウン建設に伴い大幅に削られてしまっているようです。東に引地川、西に小糸川に挟まれた城跡は今では逆三角形の形状でなんとか残されている感じでした。 郭は4つに分けられ、南側から順に一の郭、二の郭と続いていきます。それぞれを堀によって区切られているのですが、中でも二の郭と三の郭との間にある屈曲した堀跡が圧巻です。土塁跡を感じさせてくれるところもありますし、他にも随所に中世山城の遺構が数多く残されています。公園化されているということであまり期待していなかったのですが、これがなかなか見事な山城でした。 一つ言わせてもらえるなら、「からほり」と彫られた石碑で遺構を示している一方で、まったく同じ石碑が「てあらい」と彫られてトイレの前に置かれているのはいかがなもんでしょうか。てっきり手洗い曲輪かなにかがあるのかな?と思ってしまったじゃないですか(^^;
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