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石見城跡
登城日:(2006.05.28)
所在地: 京都市西京区大原野石見町
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
鉤状に作られている堀跡と土塁
 ▲堀跡を強調 ■堀跡を強調拡大
 石見城の詳細は不明である。戦国時代には地元の小野氏が居城していたのではないかと見られている。
 平成16年から翌年にかけての発掘調査の際に、城のすぐ西隣部で平安時代末期(12世紀〜13世紀)の階段状遺構や輸入陶磁器が多く出土した。このことからすでに13世紀には在地領主の居館として存在していたのであろうということが確認されている。また、14世紀から15世紀にかけての遺構として溝や土塁状の高まりや柵なども見つかっている。

『京の城』京都市文化財保護課刊参照


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資料
 

私見
石見城の西側、北側のみに見られる土塁  石見城は大原野石見町内にある法泉寺から見て北東約200メートルくらいのところにあります。善峰川が城の北側水堀の役割を果たしているように少し北へ膨らんでいるあたりです。南、東側は民家が隣接していますので西側の竹林を抜けていくことになります(竹林には無断で侵入されないようお願いします)。発掘調査を最近実施されたこともあって、地元の方に聞いてもすぐ教えていただけるので間違いないでしょう。
 城の状態は堀跡が鉤状に折れまがった形状がよく残っており、また両脇には土塁跡が残ります。主な防備が城の北西部に集中しているのが面白いですね。郭部は畑として活用されていたこともあるようなのですが、居館としての規模はよくわかる状態なので十分満足です。
 民家のすぐ裏でこんなに遺構が良好で、かつ見事なものが見られるのは感動です。ぜひ近所の方に怪しまれないようにして訪問してください。なお、北側の堀や土塁を念入りに探索する際には十分気をつけてください。まむしに・・・!
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