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福地氏城跡登城日:(2012.09.21) 所在地: 伊賀市柘植町 |
歴史 |
福地城は西に石垣の表門をもち、四方土塁の掻揚式の城である。 本丸内部には、石蔵跡や井戸が残り周囲には、館跡・堀跡が現存する伊賀随一の中世の城跡である。 昭和四十三年三月に県史跡に指定された。 城主は福地伊予守宗隆で、「満済准后日記」に日置、北村と共に柘植三方と呼ばれ、当地方の国人であった。 芭蕉翁の先祖は福地氏の一族であるので、この城跡は芭蕉公園と名付け句碑及び生誕碑を建て後世にとどめることにした。 『福地氏城跡案内板』より
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資料 |
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私見 |
名阪国道沿いの分かりやすいところに福地氏城はありました。芭蕉公園として整備がされていますので、駐車場やトイレも完備しているお手軽なお城です。しかし、いざ散策してみると西側に開けた虎口には石垣があり、四周は高い土塁で囲まれており非常に良好な状態に驚かされます。土塁の上にあがると、どうやら散策路のようにしているのかそこだけ奇麗に草刈りもされていますね。しかし南側に回ってみますとすぐ目の前に名阪国道が走っていることに気づかされ、再びビックリ。どうも城跡を一部道路建設で削ってしまったのでしょうね。主郭の中にいる感覚と、土塁上で名阪国道を見下ろした時の現実とのギャップの大きさもこの城の魅力、としておきましょうか(^^;。 主郭の周囲には空堀が残っていますし、北側には土塁で囲まれた郭が残っています。全体としてはかなりいい状態ですね。近隣のお城が藪で一歩も踏み込めなかったことを考えるとほんとにお奨めです。一句詠みたいところですよ。
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