荒砥城跡

　荒砥城は、村上氏一族の山田氏のものであったとされているが詳細は不明である。永禄年間には武田信玄方だった屋代政国が居城とし、その後上杉景勝方として政国の子秀正が入った。
　天正十一年（１５８３）秀正は、徳川家康に内応し荒砥城に立て籠もったが、上杉方の攻撃を抗しきれず落城した。

 

　麓に広がる温泉街とはおよそ似つかわしくない中世城郭が山上の城山史跡公園として復元されていました。荒砥城は、千曲川を挟んた葛尾城とともに村上氏、武田氏、上杉氏などとの激しい戦いを潜り抜けてきたのでしょうね。ワクワクしながら車道をあがっていった先の駐車場に車を停めると、入場料３００円を支払って公園内へ。（入園時間９：００〜１６：３０まで）
　南方に開けた眺望がとても気持ちがいいですね。上には櫓が見えています。一旦は遊戯施設建設のために遺構が消滅してしまった荒砥城でしたが、大河ドラマのロケ地として活用される際に今の姿としてよみがえったのですね。確かにロケ地だと見てしまうとそれ以上の見方ができなくなりそうですが、写真を撮っているとだんだん楽しくなってきました。意外とお奨めですよ。