平清水南城跡

　平清水南城は室町期に存在していた平清水氏の居館である。北に隣接する平清水北城が山城としての構えであるのに対し、南城は方形の館跡らしき地形を今に残している。

 

　平清水南城は、現在宅地となり民家が建てられています。国道３６９号線から分岐してすぐのところなのですが同行の鈴木玄蕃殿にお任せしていましたのですっかり位置関係があやふやです（汗）。ロケーションとしては比高約１５メートルの独立丘陵上に位置し、約１５０メートル北には平清水北城が確認できるところにあります。
　現在の城主（^^;であるご婦人にお話を伺うことができました。それによると現在のお宅は昭和五十八年に建てられたそうで、建築前に発掘調査が入ったようです。しかし結局何も出てこなかったので家を建てることができたんだそうです。家が建っているところは１メートルほど土を削ったようで、南北両側の畑の高さが当時の地形だったようです。また、さらに一段高いところに鉄塔が建てられており、現代の櫓台なんでしょうか。
　出土物が出てこなかったからといって城跡を宅地にしてしまっていいいのか、と思いつつ少し羨ましくもあったのでした。