大和田城跡は奈良市の南端、大和田町の集落とからみあっているかのように見える低い丘陵地の東端にありました。場所が非常に説明しにくいのですが、大和田の集落の南より、かなり大和郡山市に隣接したところです。登城道脇には20台分ほどの車庫と、犬を恐ろしくたくさん飼われているお家があります(^^;。部リーダさんらしいのですが、一斉に吼えられると恐怖感いっぱいです。
さて城域ですが、比高10〜15メートル程度なのですぐに到達できました。畑となっているところから竹藪を踏み分けて侵入するとそこがすぐにお城です。西、北、東と三方を空堀で囲む方形を形成する単郭式の縄張りですが、その空堀は大きく掘られ、また内側の郭には高さ2メートル以上の土塁が今も見事に残っています。一見して非常に堅牢なものであったことが理解できますが、南方にだけはそれらが見当たりません。
この郭の西側には竹藪の中に廃墟となった家があり、かなりコワいものがあります。竹藪では絶えずやぶ蚊の襲来と戦っていましたのでじっくり落ち着いて見て回ることができませんでした(;_;)。いくら追い払ってもカメラを構えている手の甲を指すくらいで・・。かなりお奨めの山城ですが、一人でいくとかなり不気味なのと、やぶ蚊対策をきっちりしていかれることをあわせて申し上げておきますね。