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小串台場

小串台場跡


登城日:(2012.02.11)
所在地: 岡山市南区小串
 
【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
高台上に築造されていた小串台場 小串台場跡  小串台場は、文久三年(1863)岡山藩によって築造された海防台場である。児島湾内に設置された同台場は、外波崎台場と共に吉井川河口を守っている。小串台場が築造されていた標高約20メートルの高台は、元亀三年(1572)に高畠和泉守が築城した山城(丸山城、小串城)があったとされている。
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資料
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私見
藪の中に見られる土塁跡 小串台場の南側斜面  小串台場は数年前に挑戦しましたが登城道がわからず断念していました。今回も準備不足なままに2度目の挑戦となったのですが、ラッキーな出会いに助けられて無事山頂の台場跡を訪ねることができました。城仲間と共に駐車スペースの場所を確認したお婆さんは、偶然にも台場跡を所有する方をよくご存じでした。「ほんとに行きたいの?」と何度も念を押した後、自ら自転車に乗って地権者の方に我々が立ち入る許可をとりにいってくださいましたよ。
 ありがたく許可を得ると、高明院の脇を通って高台に出ました。朽ち果てた門の存在がその先からは私有地であることを物語っています。決して無断で侵入してはいけません(^^;。台場は高台の東側にありますので、やや藪化しかけている道を進みます。そして開けた場所に出ました。だだっ広いのはかつてグラウンドとして使われていたためなのでしょう。遺構がどこまで残っているかを正確に把握するためには密集した草をなんとかしないといけないのですが、それでもこんな貴重な機会はそうあるものではありません。真剣に草を分けながら遺構をさぐっていきます。すると北側に高さ約50センチほどの土塁がめぐっているのが見つかりました。折れもあるように見えます。また北東部には高さ2メートルほどの土壇があり、外波崎台場が見えますね。
 そして北側には一段下がる平場と、間に横堀のようなものも見えます。これが散兵壕の遺構なのでしょうか。藪ってはいますが、意外と残っている小串台場は見応えがありました。史跡整備ができれば名所になりそうな気がします。
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