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上里グスク跡


登城日:(2005.07.15)
所在地: 糸満市束里
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
荒廃した状態を見事に表わした石垣 野面積みの石垣がよく残っています。  上里グスクの詳細は不明である。南山グスクの出城として上里按司によって築城されたとされているが、構造上長期の籠城に耐えられない為に上里の人々の逃げ城的なものであったのではないかと言われているようだ。
 また、朝鮮の『李朝実録』の中に現れる琉球国山南王の温砂道という人物が上里グスクの上里按司であるという説もある。

『沖縄のグスクめぐり』むぎ社刊参照

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資料
 

私見
荒廃した状態を見事に表わした石垣  上里グスクは、上里の集落背後にある丘陵上に築かれています。グスクの構造は南側に城門がつくられ、3つの郭で形成されています。豊富に残る石垣に驚かされるのですが、潅木が生い茂り光が遮断された独特の空間が外界とは異質なものである印象を与えてくれます。木々の根っこが絡みつく崩れ落ちた石垣を見ていますと、かつての激しい戦争とその後の荒廃ぶりが伺いしれます。
 時折差し込む光を求めているのか、大きな黒い蝶がグスク内を飛び回っています。ここで命を落とした者達の思いを引き継いでいるかのような錯覚を覚え思わず手を合わせていました。
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