
いろいろ調べているのですが天保山台場の詳細がいまいち掴めません。1864年築造開始という記載(「品川台場史考」)や1854年というのもあります。またその形状が星型の稜堡形式だったようなのですがどこかに絵図がないかなぁ・・という状態です。「幕末海防史の研究」ではそんなに立派な台場が築造されたような記述もないですし。・・

天保山は元々は江戸時代(天保の世)に安治川河口の土砂を積み上げて作られた人工の山でした。それがやがて桜や松などが植えられ、花見や舟遊びの場へとなっていったようです。当時は18メートルもの高さを有していたようですが、現在は4.5メートルの日本一低い山となっています。開発の手が激しく入った大阪湾で当時の面影を探すのは困難ですが、いつの頃のものか不明ですが天保山に備砲として設置されていた大砲が
大坂城天守閣前に置かれていました。これだけを撮影するのにお金を払うのが悔しいですが(笑)、観光に来ている子供達がひっきりなしに大砲の上にまたがっていたのには困りました。
『大阪の歴史と文化財第9号』(大阪市教育委員会)で見つけました。空中写真の上にトレースして当時の台場を置いてみました。格好いいなぁ。