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桐山城跡
登城日:(2004.01.02)
所在地: 岩美郡岩美町浦富
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
険しい道が続きます。  桐山城跡は標高203メートルの日本海を一望できる桐山頂上に有り、郭が頂上と南東尾根に四カ所、東の谷に七ヶ所残っています。古くから浦富には因但国境海上交通の要所の港町でした。築城年代は不明ですが、塩冶周防守が桐山の攻め難く守り易く、かつ眺望の良い地形と、田後・岩本・網代の三村にも尾根が続く独立した山であるため、ここに城を築いたと伝えられています。そして、元亀三年(1572)尼子の勇者、山中 鹿之介が入城。その後は垣屋光成(一万石、子の恒総まで二十年間)、池田政虎(五千石、十五年間)さらに、鵜殿氏(五千石)が幕末まで浦富を領しました。
 この頂上までの散策道は地権者の方々のご厚意により出来ています。気象条件が良ければ遠く大山や隠岐ノ島が見えます。この素晴らしい眺望と四季折々の動植物を大切にし、ゴミ等は必ず持ち帰ってください。

『桐山城跡案内板』より

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資料
 

私見
4段にわかれた頂上部  桐山城跡へは三ヶ所の登り口があるようです。そのうち一番近そうな奥内登山口は急な登山を強いられるコースのようで逆に一番大変だそうです。私は一見一番遠そうですが一番楽に歩けると言われているいわし山からのルートを選択しました。
 最初こそロープに頼らないといけないような箇所がありますが、ほとんど気楽に歩いていける登山道です。とはいえ道幅1メートル弱で両側が急な崖となっているところを延々と歩いていくのは少しも気が抜けません。だいたい40分くらいでしょうか、標高203メートルの山頂に到着します。山頂直前から見上げたときは狭い印象をもったのですが、いざ山頂にあがってみると実に広い削平地が広がっていることに驚かされます。また、奥へと進んでいきますとその平地が4段に分かれており、郭跡であることがよくわかります。
 全体に派手さはありませんが、天然の地形をうまく利用した、攻め難く守りやすい城だったのだなということが実感できます。
 最後に、疲れた体には日本海を一望できる眺めが実に心地よく癒してくれるものですね。
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