
歴史が不明でしたが、上ノ山城の縄張りを見ていますと登らずにはいられなくなり、雪が残る中を行ってきました。
蒲生川が北面に流れ、国道9号線脇の恩志公民館前に駐車すると、神社への石段をあがっていきます。神社が中腹に建つ独立丘陵頂部が上ノ山城の城域です。
社殿の奥に3メートルほどの段差がありますが、西側に伸びる小郭側から主郭へと登ることができますので簡単に主郭に到着です。した。南北に伸びる主郭は約30メートルの長さ。奥には大きな石積みがありますが何のためのものなのでしょうね。
その南へ回り込むと一気に中世山城の遺構が目白押しとなってきます。まずは大きな堀切があり、両脇には小さいですが竪堀があります。堀切の先の郭は小さいですのですぐにその先の地形もよくわかります。なんと土橋がかかっており次の郭へと続いています。そしてここにも両脇に竪堀が用意されているのです。

足首ほどの雪がだんだんどうでもよくなってきました(笑)。はじめは雪の中を行くのは危ないし、遺構もよく分からないかなと思いましたが、多少の雪がさらに遺構状況を色濃く映し出してくれるのです。さらに南へと2段の郭と、それらを取り囲むような帯曲輪がよく見えます。
歴史や城主も不明なこんな小城でここまで見事に遺構が見られるのはどういうことなんでしょうか。あまりにも狭い中にいろいろありますのでまるで箱庭のような印象でした(^^;。