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東町城跡登城日:(2007.05.04) 所在地: 飛騨市神岡町東町 |
歴史 |
別名野尻城跡、沖野城跡、もしくは東町城跡ともいわれました。江戸時代ここは江馬の出張場といわれていました。また江馬の本城旭城(諏訪城)の出丸ともいわれます。また永禄年間甲斐の武田信玄が越中攻めに備えその重臣山県昌景が江馬氏に命じて建てさせたとも伝えられます。 武田勢が本国へ引き上げてからは江馬氏は老臣河上中務尉を守将としましたが、のち江馬氏が滅び金森氏が入国してからはその家臣山田小十郎が守備しました。元和元年幕命により取り壊され廃虚と化し城跡は畑地となりましたが、城跡には空濠の跡が歴然としており三井金属鉱業株式会社が神岡鉱業所創業百年を記念して、昭和四十五年六月、丸岡城や犬山城を参考に戦国時代の城郭様式を再現したものであります。 二階三層、鉄筋コンクリート造り、高さは十五メートルです。 『東町城跡案内板』より
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資料 |
私見 |
東町城は神岡町を見渡せる段丘上(標高430メートル)に建てられていましたが、その沿革については諸説あり、はっきりしていないようですね。現在は城域内に資料館が建てられていますが、やはり一番目を引くのは丸岡城によく似た模擬天守ですね(^^;。 さて、車で到着すると道を1つ挟んだ東側の駐車場に車を停めました。そこから城跡へ歩いていくとまず大きな横堀が残っており、ちょうど東面と南面との角がわかるようになっています。そしてその先にも堀跡があるのですが、こちらは四面をぐるりと巡らされている状態でよく残っています。すぐ北には道路や建物が建てられてしまっていますので、ぎりぎり残せる領域を意識して保存されたんだな、と想像できます。 二重の堀に守られた内部には丸岡城風の天守が建っていますが、ここに入るにはお金がいるので皆さん門から身を乗り出して写真を撮られているようですね(笑)。私も中には入らず、周囲の地形を見ただけとしました。(^^; あとで知りましたが城から北へ少し歩いていくと竪堀跡が2本もあるそうですね。そこは見逃してました。
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