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淀山城

淀山城跡


登城日:(2009.07.12)
所在地: 篠山市辻
 
【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
主郭西側下にある横堀と土塁 淀山城主郭に残されている石碑  淀山城がいつ頃築城されたのかは不明である。別名を波々伯部城と呼ばれるように波々伯部が居城していた山城である。西方約4キロの位置にある八上城を守る史城の1つだったのかと見られているようである。
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資料
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私見
淀山城最大の北側の郭 主郭下の堀切と切岸  淀山城へ行こうと思ったのは偶然篠山市のWebサイトで整備を行っているというのを目にしたからでした。改めて縄張り図を確認すると遺構の状態もなかなかよく、面白そうです。夏場ではありましたが、整備直後だったら安心だろうとたかをくくって出発したのでした。
 淀山城の場所は地図上にも明記しておりますので見ていただければその場所が非常にわかりやすいなとご理解いただけると思います。しかし困るのが駐車ポイントなのですね。車で来られるかたはこの点に留意して散策するようにしてください。
 城跡には南東部の麓からのアプローチとなりますが、発掘直後だということもあり、城の東側に広がる池に沿うように南下してから右に進路を変えての登城となります。途中井戸跡も確認できましたが、このあたりの竹林の整備には篠山市のキャラクターである「まるいの」君も協力していたようですね。斜面を見上げると竪堀もみえますが主に東側に多く残されています。西にそびえる八上城を守る役割を担っていたのでしょうか。
 登城道はくねくねとなんどか折れた後に山頂部に出ますが、途中に削平地が残っていますのもよくわかります。どうも帯曲輪状に山頂の主郭を取り巻いているようです。主郭はまだ整備が行き届いていないようで倒木が散乱していますが、全体の雰囲気をつかむ程度には十分な状態です。奥に墓石のような石碑が置かれており「波波伯部・・」と読むことができます。さてここから周囲を見渡すと予想以上に面白いお城だと気づきました。
 北側は非常に大きな落差があり、横堀?堀切?が東西を分断しており、それらの両端が主郭をぐるりと通路状の遺構につながっているようです。また西の斜面下へと目をやると横堀と土塁がつくられているのもよくわかります。わずかですが折れを持っている様子も見てとれますね。素晴らしいです。
 思わず駆け下りてしまった西側斜面を再び登って、主郭下から見上げます。切岸が急でかなり堅牢な印象を受けました。そして堀切の北には城内で最大の郭が広がっています。十分な兵力を駐屯できそうですね。そして東斜面下に目をやると横堀と竪堀がつながっているのが見えます。
 はっきり言ってノーマークでしたが、偶然篠山市の整備報告を見ることができてよかったです。比高も50メートルくらいで手軽に登ることができる里山でこんなに見応えある遺構を持つ城があったとは知りませんでした。でもまぁこういういいお城がまだまだ市内にはごろごろしていそうな気もします。篠山城八上城は有名ですが、それ以外のお城にもスポットがあたるよう整備、PRをしていっていただきたいなと思います。まるいの君以上に協力しますよ(^^
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