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桜町中将城跡登城日:(2012.09.21) 所在地: 名張市下小波田 |
歴史 |
天正九年(1581)の織田氏による伊勢侵攻の際、織田信雄は比自山砦を攻め落とした後、柏原城に迫った。容易に落ちない同城との戦いは長期間に及ぶこととなり、信雄は家臣の滝川三郎兵衛に命じて、下小波田に城を築かせた。この城は隣接して築かれた滝川氏城と同様に、土塁と空堀がよく残っている。
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資料 |
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私見 |
滝川氏城を一回り見てから、そのまま歩いて桜町中将城へとやってきました。城跡へと案内する標識に従って南下すると城の裏手側だったんですね。藪をかき分けての登城ルートとなってしまいましたよ(^^;。 さすがは織田信雄のための城です。東西に伸びた空堀や土塁を越えるまでに予想以上の時間をかけてしまいました。しかし土塁のラインが真っ直ぐではなく、張り出しがあるのを観れたのはよかったです。ただ竹藪の中は藪蚊の城兵があまりにうるさすぎですので退散して、大手側へと回り込むことにしました。 そして大きく迂回した先は、予想以上の空堀や土塁が迎えてくれていました。南側の虎口から郭内に入ると、迫ってくるかのような土塁に堅く守られている気になります。ここはほんとに残りが良いですねえ・・。ただ郭の左奥の土塁が崩れているのは、後年の破壊なんでしょうか。滝川氏城の状態に驚いた後でしたので、それを遥かに越えてくれる状態の桜町中将城は大満足な城でした。ちなみに桜町とは信雄が京都で構えていた居館があった場所なんだそうですね。誰が名づけたのかは知りませんが、なかなかいいセンスしてますね。
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