
当初この米子城を訪れる予定ではありませんでしたが、実際この目にするまでここまで立派な城だとは思ってもみませんでした。湊山に本丸、西の丸山に二の丸、そして東の飯山には三の丸と大規模な縄張りに加え、海水を引き込んだ内堀はまさに天険の要塞と言えます。ここで戦が行われなかったのは残念なくらいです。約10分ほど石段を登っていくと、大きな城門跡を潜り、天守跡にでます。360度はるか遠くの島まで見渡すことのできる眺望は絶景です。まわりにこの城より高いものがなにもないのですからここに天守があったころは大層見事な眺めだったことでしょうね。せっかく明治維新後まで続いたのですから現在にもそのまま残っておいてほしかったなと本当に残念です。
古物商にわずか37円で叩き売られて解体されてしまうなんて・・・しかも、その木材は風呂屋に薪として使われたんですからなんて間抜けすぎるんでしょうか。吉川広家が聞いたらどういうでしょうか。

8年振りの再訪となりました。季節はちょうど桜のシーズンです。自然と石垣と桜との構図を探してしまいますね。当然ですが前回気づかなかったことが改めて新しい発見となったりするのがうれしいです。
ところでこの米子城、麓に掲げられている看板があるのですがそこに年代別の登頂予測時間が書かれています。なんとか実年齢よりも若い世代であることをアピール(って誰に?w)しようと駆け上がってしまい、あとで痛い目にあうという罠が隠されています。くれぐれもご注意くださいませ。