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犬甘城跡
登城日:(2002.09.01)
所在地: 松本市蟻ヶ崎、城山公園
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
城山公園となっている犬甘城跡  城山公園は明治八年(1875)に松本に設置された最初の公園で、その前身は藩政時代、時の藩主戸田氏がそれまで藩の管理下にあったこの地一帯を民衆に開放し、桜・楓などを植えて君民遊楽の地としたことに始まる。
 また、ここは鎌倉時代以来この地の豪族犬甘氏の持城で犬甘城と呼ばれ、戦国時代を通じて重要な城砦であった。中世山城の遺構として主郭や空堀も現在なお残っており、往時を偲ぶことができる。

『犬甘城跡案内板』より

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資料  

私見
くっきりと郭を分けている空堀跡  天文十九年(1550)、武田信玄は信濃の小笠原長時を攻撃すべく松本平に侵攻しました。小笠原氏の本城である林城をはじめ、その周辺に配置された、深志城、犬甘城、岡田城、桐原城、山家城など小笠原氏諸城は次々と落とされていきました。やがて信玄は信濃経営の拠点となるよう平城であった深志城に大改修を加えていくようになります。
犬甘城郭跡  小笠原氏がいたころは今の松本城の面影なんてまったくなく、林大城が主城だったんですねぇ。この犬甘城もあっという間に陥落したようですが、現在は意外にも公園側から見ただけではわからない反対側の斜面は急な傾斜となっているし、また空堀や郭跡がくっきりと残されています。
 一番高台に作られた展望台に登って360度パノラマを楽しみました。遠くアルプスの山々までの平野部を見ているとかつてここを武田の騎馬軍団が土埃を立てつつ縦横無尽に駆け巡っていたのだろうかと遥か昔の風景に思いをよぎらせていたのでした。
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