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包囲網多重土塁跡 登城日:(2002.12.02) 所在地: 三木市福井、ホースランドパーク内 |
歴史 |
三木城の南側に築かれた2〜4重の土塁で、法界寺裏山の付城から二位谷奥の付城までの各付城を結び、包囲網を構成しています。
この包囲網は別所氏と同盟関係にある中国地方の大名毛利氏が、兵糧を明石の魚住の浜に陸揚げし、三木城へ搬入していたことから、これを阻止するために築かれたもので、総延長は約4キロメートルに及んだと推測されます。土塁の高さは約0.3〜1.5メートルを測る比較的低いものですが、兵糧を積んだ荷車が幾重にも築かれた土塁を越えるのは困難だったと考えられます。 国有林内には、この多重土塁のほかにも数ヶ所で残っています。 『ホースランド内案内板』より
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資料 |
私見 |
ホースランドパークのゲートをくぐり、駐車場を通り過ぎ、車でいけるところまでいくとレストランがあります。そこの駐車場に車をとめ、そこから徒歩約20分ほどで包囲網多重土塁や法界寺山ノ上付城跡にたどり着くことができます。 キャンプ場を過ぎ、林道のなかをひたすら歩いていくのですが、あたり一帯かつては羽柴軍らが陣を築いたのかと思うと自然な起伏や崖も人工的なものに見えてしまいますね(笑)。また、この道は馬も通るようでいたるところに馬蹄跡があり、遭遇したらどうしようかな(っていっても人が乗ってるでしょうから別に問題ないでしょうけど)とか思ったりしながら先を進みます。 ようやくたどり着いた多重土塁は予想をはるかに裏切る、ほんとに背が低いものでした。当時でも0.3〜1.5メートルほどの高さだっていうことですから、ほんとにこんな土塁で防ぐことができるのか?と疑問を抱かずにはいられませんでした。といってもよく目をこらしてみるとその土塁がかなり奥まで続いているのがわかります。4キロなんてとても確認してられませんが(笑)、この土塁と隣接する付城群が一帯となり、一つの大きな陣として構成されていたんだろうなぁ・・と想像させられました。
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