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下町陣屋

下町陣屋跡


登城日:(2008.01.03)
所在地: 美作市下町
 

【歴史】 | 【資料】 | 【私見】

歴史
国道脇に石垣が再整備されて保存されています。  下町村は慶長期には津山藩が領していたが、森氏の断絶後は幕府の直轄地となり、やがて鳥取藩の預かり地、土浦藩領、幕府領、龍野藩預かり地、明石藩領と次々に移り変わっていく。下町に陣屋が築かれたのは天保十三年(1842)以降に明石藩領となって築造されたようである。

『下町陣屋跡』岡山県教育委員会刊参照

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資料
 

私見
あまりご迷惑をかけないように・・  下町陣屋は、竹山城がある山の南麓にあり、国道429号線に面しています。大原小学校のすぐ北側にあたりますので場所はすぐに特定できると思います。しかし民家や私有地になっていますので決して地元の方のご迷惑にならないようにしてください。
 少し前までは旧態のまま石垣が残っていたようなのですが、2007年に発掘調査され、石垣もすっかり様相が変わってしまっています。畑の南側にコンクリートで補強された石垣となってしまっていますので私も最初は「ここでいいのかなぁ・・」と不安になりながら撮影しておりました。偶然そこに通りかかられた地主さんにお話を伺うことができ、陣屋跡であることがわかりました(^-^V。すでに発掘調査報告書が出ていますのでそれによると、建物と想定される遺構は確認できなかったが、雨落ち溝と推測される石組みの溝とそれに隣接する土壙や石垣排水穴に付属する石敷きが検出したようです。また遺物は肥前陶磁器、備前焼も出土、さらに15〜16世紀頃の朝鮮陶磁器も出土したことで竹山城との関連を想起させてくれるようです。
 私は確認しませんでしたが、陣屋跡地には今だ水を湛える井戸もあるとか。国道を走ってるとおそらく気づかず通り過ぎてしまいそうですが、意外と面白い史跡ですね。
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